1.今後のあり方検討経緯及び提言について
本市市場は平成19年度に、中央卸売市場から地方卸売市場に転換を図り、平成20年度には、市場運営委員会から市場の経営力強化に向けた「緊急に取り組むべき事項」の提言を受け、同提言を踏まえ、市場全体で活性化に向けた取り組みを進めてきました。
一方、卸売市場を取り巻く環境は、流通形態の多様化などによる取扱金額・数量の減少や食の安全・安心に関するニーズの高まりが以前にも増しているほか、本市市場においては市場施設の老朽化・陳腐化などといった課題も抱えていたことから、その方向性を見定めるため、今後の市場のあり方について検討を進めることとなった。
本市市場を取巻く現状と課題等を把握するため、平成23年度に市場の基礎調査を行い、翌平成24年度にはその報告書を基に市場運営委員会で検討を重ね、同委員会より、持続的な市場運営に向けた考え方などを取りまとめた「尼崎市公設地方卸売市場の今後のあり方について」の提言が平成25年2月に開設者である尼崎市に提出されました。
開設者としては、同提言を受け、場内事業者の意向などを踏まえたうえで庁内調整を図り、今後における本市場のあるべき姿と想定される対応や施策のあり方など、本市として一定の考え方を示す「基本方針」を策定する予定としています。
2.提言の目標、内容の構成
(1)目標
持続的な市場運営に向けて市場全体で一体となった取組を進めていく
(2)内容構成
- はじめに
- 提言1 市場の経営力強化に向けて市場関係者が一体となった取組を展開
- 提言2 場内事業者の受益と負担の均衡を図りながら必要な施設整備を円滑に推進
- おわりに